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- 新型コロナウイルス感染症について
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~理事長からのメッセージ~
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延は、わが国のみならず世界各国の社会問題になっていることはご承知のとおりです。3月20日現在、国内では,クルーズ船発生例を除き診断確定例1,000名余となっており、クラスターの発生も確認されるなど、その増加の勢いは衰えておりません。COVID-19の特徴は,感染性(伝播性)が高く、致死率はインフルエンザよりは高く,高齢者・基礎疾患保有者においては生命を脅かす重篤な状態につながる可能性を高めると考えられています.また,軽症例が80%前後であり、感染をしても無症状である無症候性キャリアの数がどのくらい存在するのかが明らかになっていないことが大きな問題となっていることより、われわれ歯科医療に従事するものにとりましても、日常の診療におきまして新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染予防対策に徹底留意すべきと思われます。
具体的な診療室における対応策としては、日常的にスタンダードプリコーションを徹底することが提案されておりますが、(一社)日本環境感染学会が3月10日「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド、第2 版改訂版 (ver.2.1)」を公開していますので、ここにご紹介させて戴きます。本ガイドを参考にしていただき、⽇々の診療業務を無事に遂⾏していただきますようお願い致します。
添付資料:(一社)日本環境感染学会が3月10日「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド、第2 版改訂版 (ver.2.1)」
なお、信頼性の高い新型コロナウイルス関連サイトへのリンクを以下に紹介致しますので,ご参照下さい.
1.厚生労働省
新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
2.国立感染症研究所
新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連情報ページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov.html
3.国立研究開発法人国立国際医療研究センター
NCGM COVID-19入院患者の背景・症状・診断・治療の概要
新型コロナウイルス感染症流行時における患者・家族・職員への倫理的配慮
http://dcc.ncgm.go.jp/
4.厚生労働省検疫所 FORTH
海外感染症発生状況
https://www.forth.go.jp/topics/fragment1.html
5.日本環境感染学会
新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症への対応について
http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=328
6.日本感染症学会
新型コロナウイルス感染症
http://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31
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COVID-19の蔓延による緊急事態宣言が延長され、社会全体があらゆる面で疲弊状態に陥っているとともに、歯科界におきましては、その感染対策のみならず患者の受診控えも相俟って混沌としてまいりました。
先に、本感染症に対する留意事項につきましてご案内いたしましたが、改めて新たな知見を踏まえた留意事項をご案内申し上げます。
1. 市中(非顕性)感染者の増加とその対策
慶応大学病院によれば、COVID-19以外の入院前患者PCR検査を施行したところ、7%が陽性であったことを報告し、市中感染症の患者が予想以上増加していることを示唆しています。従って、今後はこのことを念頭においた感染対策が必要ですが、その基本はスタンダードプリコーションです。
2. エアロゾル感染(マイクロ飛沫感染)による新たな感染ルートへの対策
これまでは、飛沫感染と接触感染が本感染症の主なる感染経路と言われてきたが、新たにマイクロ飛沫による感染ルートが明確にされたことより、エアゾル(マイクロ飛沫)感染対策が必要となって参りました。具体的には、
待合室、診療所等に、いわゆる「三密」を作らない。
① 予約を工夫し、患者が重ならないようにする
② 空気清浄機を応用する(加湿機能は用いない)と共に、換気を十分に行う
③ 患者に手指消毒とマスクの使用を義務づける
④ 患者以外の外来者対策(診療所外で対応する)
- フェイスシールド付きサージカルマスク、防御衣、手袋を必ず装着する
- 診療前・中・後にユニットならび周辺機器の清掃、消毒を行う
- 待合室に設置してある雑誌等は、当面閲覧を中止にする
- 共用する水洗場(トイレ)は,可能な限り使用しない(当面使用を遠慮して戴く)